やけどをした時、病院へ行くか家で様子を見るかの基準は?
火災のニュースが増えてきましたね。
今回は「やけど」=熱傷 についての記事です。
本格的な冬を迎え、寒くなってくると職場(病院)では
「そろそろやけどの季節だね~」という話題が出てきていました。
重症熱傷なども受けていましたので様々な熱傷患者さんに出会いました。
年末~年始にかけて火傷で搬送される方が多くなる時期です。
火事だけでなく、暖房器具や熱湯を使う機会が増えることもありますが、
中にはいろんな理由で灯油をかぶって・・・・・という方も。
子どもさんの場合は
・ラーメンのお湯
・シャワーの温度が高くなっていたのを知らずに使って・・・
という日常生活の中での受傷が多かったです。
火傷は主に受傷範囲と深さで予後が左右されます。
カイロ、湯たんぽなどでも低温やけどはおきますので
使用時は本当に気をつけてください。
湯たんぽの場合は範囲が狭くても
深いやけどになっていることが多いので要注意です。
ちょっと特殊なケースでしたがお風呂の追い炊きで・・・という方もいらっしゃいました。
低温やけどが疑われる時は必ず病院へ。
見た目よりも重傷な事がありますので
念のため受診された方が良いと思います。
もしもやけどをしてしまった時は、とりあえず冷やす!!
流水で冷やすのが基本です。
受傷部位にもよりますが、水道から直接かけるとかなり痛いので、
桶などに水をためて患部を浸し、水を流し続ける・・という流水解凍のような形で冷やすのが良いと思います。
そして、薬などは塗らずに病院を受診してください。
特に味噌とか油を塗って受診するのはやめてねヽ(;´ω`)ノ
まず、それらを除去することから始めないといけないので時間もかかるし痛みも増えます。
受診の目安は水ぶくれになってしまった・・・というくらい。
皮膚の表面が少し赤くなるだけ、くらいなら家で様子を見て大丈夫かと思いますが、
この場合でも範囲が広いときは念のため受診された方が良いと思います。
目安としては腕一本、足一本でしたらこれくらい・・と思わずに病院へ!
特に小さい子どもの場合は体も小さいので
腕1本でもかなりの受傷範囲になります。
片腕で約10%に数えられます。
受傷面積が大人であれば20%、子供では10%を超えると生命の危険があります。
水ぶくれができる状態ですと、破れた時などに感染の危険がありますので
きちんとした処置を受けることをお勧めします。
やけどの治療は「形成外科」が担当します。
(皮膚科などで診るところもあるでしょうが重傷なものは形成外科で診ることが多いと思います)
冬に限らず火傷の危険性は年中いたるところにありますので
本当に注意が必要です。
夏はバーベキュー、墓参りや仏壇のろうそくで・・・という事も多いです。
何度も手術が必要になることが多く、
治療にも痛みを伴う事が多いので
まずはやけどをしないように十分気をつけましょう。
キッチンのコンロ
ストーブやヒーター
卓上や野外でのカセットコンロなどの周囲
お湯を入れたポットなど…
周りにモノが落ちてきたり、引火しないように十分整理整頓をしましょう。
ベッドサイドに置いていた電気ストーブに布団がかかってボヤ騒ぎ…
という事が私の身近でもありました。
カップラーメンを作っている途中にひっくり返してやけど、という事も多いですよ。
火を使わないから大丈夫、というわけでもないので十分気をつけましょう。
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